11月7日(金)、母校体育館にて桜美会主催による卒業生講演会を行いました。今年は5期生の一木美貴子さんに講演をしていただきました。
一木さんは、㈱ベックに所属されている俳優さんで、これまでに多数のドラマ、映画、舞台、テレビCMなどに出演されています。また、NHKの朝ドラで大阪ことば指導もされていて、昨年放送された「ブギウギ」や「まんぷく」、「ごちそうさん」、「マッサン」、「べっぴんさん」など大阪放送局で制作された多くの作品を担当されていました。現在放送されている「おむすび」は、福岡と神戸が舞台のために関わっておられないそうです。
講演では、出演した作品や方言指導のエピソード、共演した俳優さんのことなど、たいへん興味深いお話でした。中でも昨年公開された映画「BAD LANDS」が大阪で撮影された時のお話は、とても可笑しくて、いかにも大阪らしいお話でした。
彼女は、枚方の中宮中学校から交野高校に2人しか入学しなかった内の1人だったそうです。当時は北河内全体で行われていた「地元集中(中学校区ごとに割り当てられた高校に進学させる)」という進路指導だったため、担任の先生の反対を押し切って交高に入学されました。高校では、人気者で、沢山の友だちに囲まれて充実した高校生活を過ごされました。演劇鑑賞にハマって演劇部にも入部されて、大学進学と同時に関西芸術座付属研究所に入られました。その後、劇団五期会で舞台俳優として活動され、現在に至っています。
<生徒の感想(抜粋)>
・「かっこええ大人になってや!」という言葉が印象に残りました。仕事の話を楽しそうに語っていらっしゃったのが良かったし、聞いている自分もとても楽しかったです。一木さんみたいに明るくて楽しんで仕事をできるようになりたいです。
・好きなことをして生きていける人生は楽しそうだなと思った。自分も早く好きなことを見つけたいと思った。また、将来の夢も見つけたいと思った。
・普段聞けないようなお話をして頂いて、とても良い経験になりました。芝居の裏では、方言を教えられて、自分が知らないような仕事があるということも初めて知りました。また、将来は何がきっかけでどんなことが起こるのかは分からないものだと感じました。私も自分がやりたいと思ったことには沢山挑戦していきたいと思いました。
・自分の知らない昔の交野高校や、芸能界の仕事の裏側を知ることができて良かったです。また、芸能界のお仕事の中には、様々な方が俳優さんと関わっていることを知り、表にはでない部分の努力があることを知りました。一木さんの型にはまらずやりたいことに挑戦する人生のお話を聞き、自分ももっと積極的に行動しなければいけないなと思いました。
・とても興味深いお話でした。普段あまり知ることのない世界の舞台裏のお話や大阪ことばの方言指導等のお話を、ジョークを交えながら楽しく知ることができました。特に大阪弁については、地域ごとに少しずつ違っていたり、近年の現状がどういった印象がついているのかなど、知見が広がりとても面白かったです。
・「一つの自分の選択で未来が変わるのはこういうことなのだ」と学ぶことができました。自分の意志をしっかり持って行動することが大切だと改めて感じたし、今日改めて感じたものを自分の進路選択や職業選択に繋げていけたら良いなと思いました。また、一木さんが出演されたドラマの中に私の知っている作品がいくつもあって、「あの方が…!」ととても驚きました。一木さんに講演していただけてとても嬉しかったし、一つひとつのお話がとても楽しかったです。
・将来の夢が決まっていなくても、自分の好きなことを仕事にして、今を楽しめていることに勇気をもらいました。俳優という仕事以外にもお芝居に関わることができる仕事を初めて知りました。自分のなりたい職業になれなくても、それに関われるような仕事を探してみようと思いました。
・進路を決めるときにどうすれば良いかや、勉強ができる、できないに関わらず、何かをやろうとしたり挑戦していけることが大事だということが分かりました。周りの人たちと相談したり、他人の意見に流されず、自分の考えや気持ちを持つことが大切だということも分かりました。
・進路について、大学に行ったら大体の進路が決まってしまうからすごく慎重に考えていたけれど、そこまで深く考え過ぎなくても良くて、どちらかというとそこで学ぶ内容の方が重要なんだなと思った。
・朝ドラ、結構好きなので話が聞けて嬉しかったです。他にも俳優業の面白い話が聞けて、楽しい1時間でした。「自分が納得することを大切にする。」という言葉が、とても印象に残りました。
・自分の意志はすごく大切だなと思いました。言われた通りの事をするだけでは人生楽しくないと思ったので、自分のやりたいことを精一杯して、楽しい人生を送りたいなと思いました。