32期卒業生から

32期生 河本 昭成

3年間の思い出の中で僕はやっぱりクラブ活動のことが1番心に残っています。僕は野球部に入っていたのですが、正直もう一回高校1年からやり直せるんだったら、たぶん野球部には入らないと思います。でも引退した今では野球部でよかったと思います。ちょっと矛盾していますが、この3年で良い事もたくさんありましたが、それと同じぐらい嫌なこともあったりしたからだと思います。入学前から野球をやることは決めていましたが1年の間は何回辞めてやろうかと思ったぐらいです。でもその嫌なことを乗り越えられたからこそ引退のときに泣くことが出来たんだと思います。2年の後半、僕らの代になってからは楽しいことがたくさんあって、野球が今までより大好きになりました。

「涙は自分の強さになる」この言葉は僕らの最後の夏の大会の前のメンバー発表の時に思った言葉です。高校野球は18人のメンバーが選ばれるんですが、僕ら3年の中でメンバーにもれた者がいて、その時にめっちゃ泣いて、絶対はずれたやつらの分まで勝ち続けるんやって思いました。最後の大会で関西創価に勝てたのは、たぶん3年が全員は入れなかった悔しさと言うかその強さがそのまま力になったんじゃないかなって僕は思います。最後は大阪桐蔭との試合で、プロになるような選手と試合ができた。秋、春と一回も勝てなかったけど、最後まであきらめずに頑張った僕らへの神様からのプレゼントだと、今までやってきて本当によかったって心から思えました。結果はボロ負けでしたけど、この試合はっていうかこの3年間はたぶん一生忘れることはないんじゃないかなって思います。

また、クラブ活動の他に学校生活にもたくさんの思い出をもらいました。その中でも3年での行事が1番です。クラブを引退してからの最初で最後の文化祭。受験勉強で忙しい中でみんなが集まって、舞台が終わった後は感動の涙と終わってしまった虚しさとで胸がいっぱいでなんかとても寂しかった事を覚えています。
この3年間、決して良いことだらけではなくて、後悔がなかったと言えば完璧に嘘になりますが、めっちゃ良い時間を過ごせたと思います。

あっ!ひとつだけ。これから3年になる人らに言いたいんですが、4年制大学への指定校は後悔することがあります。実際僕は後悔してるんですが、本当に自分が行きたいとこかどうか考えてからにしてください。自分の可能性をなくすことになるからちょっとでも迷ったら、勉強で行くべきです。受験勉強なんて人生でそんな何回もあるもんじゃないから経験しとくべきだと思います。

親や先生、先輩や後輩、クラスの友達やクラブの仲間。たくさんの人たちとの思い出が今の自分をつくっているんだと思います。たくさんの後悔と失敗を背負い、大きな壁を乗り越え、人としてまた一歩強くなってきたんだと思います。

この学校に来たことを後悔した日もありました。大嫌いな人もいます。けど、僕はこの学校が、この学校で出会った仲間や友達が大好きです。これからも一生友達でいてな!

本当に交野高校に来てよかったって心から思います。