近況報告

本校英語科講師 美衣(清水)オニール(11期生)

ちょっと息抜きがしたい」という理由で、ワーキング・ホリデービザを持ってニュージーランドへ行ったのは、10年以上前の1988年12月11日のことでした。

‘3ヶ月くらい旅行して帰ろう’と軽く考えていた私。関空からクライストチャーチに着いた後、バックパッカーに泊まり旅の予算を立てていたら持参した金額ではとてつもなく足りないことに気づき、早速、日本食のレストランでバイトを始めました。しかし、2ヶ月後あたりから、‘せっかく、ニュージーランドまできて、日本人ばかりと接してるのは損’と決め、地元のカフェに何とか就職。が、それから厳しい現実が待っていました。

あんなに必死で勉強した英語は何だったんだろう、と。話していることも全くといって良いほどわからなければ、言いたいこともほとんど言えない。しかし、そんな中で6~7ヶ月もアッと言う間に過ぎ、そして気がつけば友人もできていました。

たった1年間だけのビザ。このままでは帰りたくない--そんな思いをカフェのオーナーに話したら、ワーク・ビザ取得を全面的にサポートしようと言ってくれました。ワーク・ビザを取得して2年目になり、‘永住ビザにトライしてみようかな・・・・・’と思い始め、日本とのやりとり、移民局とのやりとり、翻訳、などで本当に大変な思いをしながらも、永住ビザをようやく取得。その間に知り合った今の主人の薦めで日本での教師経験を生かして、海外から来る人たちに英語を教える仕事に就きました。イギリスのケンブリッジ大学認定の国際英語教師の免許を必死の思いで取得し、地元の語学学校で教え始めました。英語が命みたいなもので、自称他称「英語バカ」の私。英語の楽しさを少しでもほかの人たちに伝えたいという思いでずっと教えています。様々な国から来る生徒の人たちから、今まで知らなかった文化や歴史などを毎日たくさん教えてもらっています。

そして、あれよあれよという間に10年も経ってしまいました。今では2人の子供にも恵まれ、首都ウェリントンに住んでいます。今回はおそらく2年くらいの里帰りになると思いますが、特に主人と子供たちには日本を思いっきり楽しんでほしい気持ちでいっぱいです。

ニュージーランドはあまり知られていない国ですが、とってもとってもすてきで、のんびりとした国、そして何よりも自然がすぐそこにある国なのでぜひ一度来てください。