楽しかった交野高校の私
社会科 加藤 昂[2008/4]
西暦2000年の4月、私の交野高校での生活が始まった。教員生活残すこと8年で転任となったので、おそらく最後の学校になるだろうという予感の中でのスタートだった。最初に授業を担当したのは3年生になった25期生、周囲のどこにでも緑が広がりどの窓からもそして渡り廊下からも山並みが見晴らせる環境は、私の気持ちを和めた。
まず放課後や休日にも学校のあちこちから響く生徒たちの声に、交野高校生たちの学校生活への前向きな姿勢を感じた。授業でも素直で反応があり、5月の遠足で付き添った25期生3年クラスの生徒たちも人なつっこくて、すぐに交野高校に馴染むことができた。テスト前や放課後に、暗くなった学校の窓の多くに照明が洩れ、クラスメイトたちと共同勉強に取り組む生徒たちの姿を見てますます「いい学校に着任したな」という感を強くした。